the GREEN MAN

ユベントスFC 1999〜2000シーズン、サードキット。サプライヤーはカッパ。デザインに優れたキットベスト3には必ず入りそうな秀逸なモデルなので紹介したい。当時のユベントスは、あの有名なジネディーヌ・ジダンが21番を背負い、屈指の強豪としてヨーロッパを舞台に活躍し黄金期を築いていた誰もが知るようなチームであった。その一流のチームの胸に輝くメインスポンサーは、こちらも言わずと知れた日本のSONY。まずこの2つの要素が同居するというだけで心踊る。コラボレーションモデルかのような錯覚すら覚える。もちろんデザイン的にも魅力があって、SONYの4文字だけのシンプルな表記と白抜きの文字が、キットのデザインを邪魔せず、けど主張する絶妙なバランスを演出している。このシーズンには偶然にも同じデザインでスポンサーロゴだけが違うモデルも存在するが、もちろんSONYのこのキットの方が断然クオリティーが高い。単純にカッコイイ。カッパのロゴマーク・ユベントスのエンブレムも刺繍で縫い合わされてるのでしっかりとした作りになっている。ユベントスのホームキットは黒白の縦縞(イタリア語でビアンコネーロ、「白と黒」の意)で「縦縞＝ユベントス」といった具合に象徴にすらなっているので、このサードキットのようなカラーは一見すると珍しいもので、ユベントスが好きで、でも伝統的な縦縞でなく少し遊びを利かせたキットを探す人にはピッタリなモデル。またサードモデルなので滅多に目にする機会が少ない希少なモデルでもある。肩から袖にかけて大きめのカッパのロゴマークが並べられていて、現代ではなかなかお目にかかれない大胆なデザインがとてもオススメで、発色の良い青色とポイントとなる白色のシンプルな配色も10年以上前のキットとは思えないくらい。今みても魅かれる素敵なデザインにまとまっている秀逸なモデル。もちろんではあるがキットの良さを最大限に引き出す長袖をオススメしたい。ユベントスファンならずとも試してほしいキットだ。